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甲状腺の病気

甲状腺の病気には
甲状腺の働きに問題がある病気
  1. 甲状腺ホルモンが多くなる病気(甲状腺機能亢進症、甲状腺中毒症)
  2. 甲状腺ホルモンが少なくなる病気(甲状腺ホルモン低下症)
甲状腺の形に問題がある病気
  1. 甲状腺が全体的に大きくなる病気
  2. 甲状腺の一部に「しこり」、「おでき」ができる病気(結節性甲状腺腫、甲状腺腫瘍、甲状腺癌)
などがあります。
甲状腺ホルモンが多くなる病気
甲状腺ホルモンが多くなる病気の種類

甲状腺ホルモンがたくさんつくられる病気(甲状腺機能亢進症)と、別の原因で甲状腺ホルモンが多くなる病気(甲状腺中毒症)があります。 前者にはバセドウ病が代表的です。後者には亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎などの病気があり、炎症によって甲状腺が破壊され、貯蔵されていた甲状腺ホルモンが一時的に血液にもれ出てくる状態です。甲状腺でつくられた甲状腺ホルモンは、血液の中に入り、体のいたるところに運ばれます。

甲状腺ホルモンが多いときの症状
疲れやすさやだるさがある かゆみがある
汗が異常に多い 口が渇く
暑がりである 眠れない
脈拍数が多く、動悸がする 微熱が続く
手足がふるえる 息切れがする
甲状腺が腫れる 髪の毛が抜ける
食欲が旺盛である 排便の回数が増える
イライラする 眼球が出てくる
4つ以上当てはまったら血液検査しましょう。 甲状腺ホルモンには体と内臓の動きを活発にする働きがあるので、上のような症状が出ます。
甲状腺ホルモンが少なくなる病気
甲状腺ホルモンが少くなる病気には

甲状腺ホルモンがつくられなくなって、甲状腺ホルモンが少なくなった状態で、甲状腺機能低下症と呼ばれます。橋本病(慢性甲状腺炎)が代表的で、先天性に甲状腺ホルモンが少ない病気や甲状腺手術後、甲状腺放射線治療後も原因となります。

甲状腺ホルモンが多いときの症状
疲れやすさやだるさがある 皮膚が乾燥する
汗が少ない 声がかれる
寒がりである 眠たい
脈拍数が少ない 物忘れしやすい
むくむ(顔、全身) 動作が鈍い
甲状腺が腫れる 髪の毛が抜ける
体重が増える 便秘
気力がない 筋力が低下する

4つ以上当てはまったら血液検査しましょう。
甲状腺のホルモンが多いときと反対の症状が出やすいです。

甲状腺が全体的に大きくなる病気
びまん性甲状腺腫とは

甲状腺が全体的にそのまま大きくなる病気です。なかには単純性甲状腺腫といって、ただ甲状腺が大きいだけで、それ以外、甲状腺ホルモンなどに問題がない病気があります。 甲状腺ホルモンに異常が出やすい、バセドウ病や橋本病でもびまん性甲状腺腫が起こります。

びまん性甲状腺腫の検査

甲状腺超音波検査で甲状腺の中がどのようになっているかを見ます。
甲状腺ホルモンに異常がないかの検査も必要です。
橋本病やバセドウ病の原因物質の検査も行うことがあります。

甲状腺の「しこり」「おでき」
結節性甲状腺腫

甲状腺内に腫瘍ができる病気です。
良性と悪性があります。
健康な人でも詳しく調べれば、10人中約2-3人の割合で甲状腺内の「しこり」が見つかります。
そのほとんどは良性で、大部分の方は心配ありませんが、なかには悪性の甲状腺癌がありますので検査が必要です。

結節性甲状腺腫の検査

超音波検査が必要です。多くは超音波検査である程度、良性か悪性かが判断できます。
悪性の甲状腺癌を疑われた場合には、細い針を刺して細胞検査(吸引細胞診)を行います。